独立してまる6年。もともと「技術士」として独立したわけであるが、現在は技術士というよりは、コンサルタントという肩書きを使っていることが多いかもしれない。
それは、技術士というと「ある技術の専門家」という印象があまりに強くなってしまうからである。
技術士の英語表記は現在「Professional Engineer」となっている。
少し前までは、「Consulting Engineer」だったのだと聞いている。
私の感覚的には技術士の仕事は、後者の方がしっくり来るのではないかと思うのだが、現在の技術士の現状(企業内技術士が圧倒的に多い)、試験制度(若手技術者の登竜門的な資格への試験制度変更)から言えば、前者の方が合っていることは間違いなさそうだ。
前者の技術士の場合、私の今の仕事からすると、ちょっと合わない気がするのである。
本当は、「Professional」という言葉自体に、非常に大きな意味があるとは思うのだが、
Professionalという言葉に対する考え方が、ひとそれぞれ様々であることを感じた。
技術士会では、「技術士プロフェッション宣言」によって、プロフェッションとしての技術士のありようを定義しているが、私には少し物足りない。
「Professional」というものが、どういうものかということについては、さまざまな考え方が成り立つとは思うが、先日のPE(月刊技術士)500号記念の座談会でも話をしたいるが、私の考えでは「顧客に約束した責任を果たすこと」である。
私の責任とするものは「顧客が求めている成果を上げさせること」である。
ただし、正解とおぼしきものを振りかざし、こうしないさい、ああしなさいと言って、短期的に上げる成果を求めているわけではない。
一緒に現時点でベストに近い方法をさがし、実行し、それを検証し、改善する。
そして、そのサイクルを定着させる。
それによって、長期的に「顧客に成果をあげる」仕組みが定着することを目指している。
一過性のテクニックの押しつけでも、短期的には結果が出るかも知れない。
問題は、それを検証し、改善していくサイクルを加えておかない限り、その時はどんなにすばらしい方法であってもいずれは時代遅れになると言うことである。
自らを変えていくための仕組みを実装しなければ、変化に対応できない硬直的な仕組みができあがってしまう。
「顧客に成果を上げてもらう」という言葉には、非常に大きな決意を含んでいるのである。
それが、私にとってはProfessionalな仕事と言うものだろうと思っているのである。
コンサルタントとしてお金をもらうと言うことは、それだけ大変なことなのだと思うのである。