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技術者の育て方

施工計画どっとこむメールマガジン第28号より転載

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【技術者の育て方】

 建設業に限らないのかも知れないが、技術者をいかにして育てるのかということに悩みを抱えている方(会社)が多い。

 「最近の若者は覇気がない」とか、「最近の若者はなかなか育たなくてこまっている」などという話をよく耳にする。その原因は、最近の若者は、仕事に対する意識が低いからだ、あるいは取り組み方が消極的だからだ、と考えているようだ。

 しかし本当にそうであろうか?
 ここで、一つの疑問を投げかける言葉がある。
 継続的な企業の発展のために、人材育成を非常に重要視しいている企業:トヨタでは、従業員教育において次の基本的な前提をもっているといわれる。

 「生徒が学んでいないのは、先生が教えていないということだ」

 先のよく聞く話に照らしてみよう。
 
 
 

 厳しい目で見るならば、彼らの発言は、自分たちが必要な教育を若手技術者に施していないために、彼らができない状態にあることを、彼らに責任転嫁し、自分たちを正当化しているにすぎない。
 彼らが学んでいないのは、自分たちが教えていないということなのである。

 しかし、一つ同情の余地はある。それは、そもそも教える側の人たちがどうやって教えたら良いのかを知らないからである。
 自分たちが若手技術者に教えていないのは、自分たちが彼らに対する教え方を教えられていないからである。

 すわなち、組織の中で「必要な仕事のやり方を、どうやって教え・伝える」のかが明確になっていないのが根本原因なのである。

 「目で盗め」というような職人の技能継承の世界は、現在の技術者の置かれた環境の中では実効性が乏しい。教える側も教えられる側も、時間的余裕がない。

 昔通りの現場で学ばせるやり方で、若手技術者を現場に出したとしても、必要な技術の基本が何かを知らないままに、時間だけを過ごしてしまう。また、少し気の利く技術者は、基本を知らないままに、自分なりのやり方を自分の標準にしてしまうかもしれない。

 この技術者教育の起因する最も深刻な問題は、技術者が育つとか育たないとかという話ではない。それは、顧客に対する責任の問題である。その責任を果たせないことである。

 十分な技術の基本すら持たない技術者が、会社を代表して製品を作り、顧客に納めることを当たり前のこと、もしくは仕方がないことと思っていることである。
 自分たちの仕事に対する責任感があまりにもないと思わないだろうか?

 顧客に対する責任を果たすために、顧客に提供する製品を作り出す技術者に対して、基本となる技術教育を施すことは、組織として本当に最低レベルの義務である。
 その最低レベルの義務を果たせないくせに、自分たちの利益を語る資格はない。

 これは、規模の大小を問わず、建設業の多くの企業に当てはまることである。
 まず自らの襟を正す努力が必要なことを忘れて、他人の、ましてや顧客の批判をすることはお門違いである。

 この「技術者を育て方」を確立することなく、この市場環境変化の激しい時代に、企業が永続することは難しいだろう。顧客に対する責任において、自分たちの組織を続ける上でも、最重要課題である。

 では、どうやって「技術者を育てる」のか?


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2008年07月05日 16:15に投稿されたエントリーのページです。

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