海外に学ぶ建設業のパートナリングの実際―PARTNERING win-winを達成するためのプロジェクト・マネジメント
札幌の旭屋書店でふと、この本に出会いました。
最近「パートナーシップ」という言葉が頻繁に使われていますので、ちょっと気になって中身をのぞいてみると。。
なかなか面白い。
今日本で起こっているようなことが、過去に欧米で起こっていたことが書かれている。
歴史は繰り返されているのか。。。
この本では米、英、豪などで行われている「パートナリング」という建設工事の進め方について、その手法の目的とするところと、実際に各国の事例を紹介しています。
また、この手法の今後の課題についてもふれられています。
発注者と受注者がパートナーとして、プロジェクトを進めていく、ということは、昔の日本的スタイルと言えそうです。
外圧により?コスト至上主義なプロジェクト運営により、その良かったところが失われ、昨今再び「パートナーシップ」という言葉がもてはやされています。
甲乙平等という言葉には、この理念が含まれているはずと思いますが、それはすでに過去のものとなっていたわけです。
ここでも日本的なやり方の良さ、を逆に海外から学ぶというTOCと同じような逆輸入の現象をみる思いがしました。
パートナリングの進め方全般に関しては、TOCのバッファマネジメントが有効に働くだろうな、と思いますが、全般的にコスト至上主義な考え方が蔓延しているようですので、うまくない感じがします。
そこをまず「事業の目的は何か?」という点から、システムの生み出すべき「スループット」を再定義する必要がありそうです。
コスト至上主義から、スループット第一主義への転換を図らなければ、このパートナリングという仕組みも本当の問題解決にはつながらないのではないか、という懸念を持ちました。
それは誰にどんな価値を生み出すために行われているのか?という視点が抜けていては、ピンぼけは直りません。
いずれにしても、経験を伴わない理論は「屁理屈」だそうなので、屁理屈をこねるのはこれくらいにしておきましょう(苦笑)