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「国家の品格」と「武士道」+「憲法九条を世界遺産に」

 明日、一関高専の今年度の授業の打ち合わせがあるため、その準備として
 「国家の品格」と「武士道」を読んだ。

 今年の授業では、リスクマネジメントの視点で芯を通して、4人の講師の内容のぶれを少なくしようということになったのだが、リスクマネジメント以前の問題として、価値判断尺度を明確にしておかなければ行けないだろうという主張が一人の先輩からあった。
 それにあたって、国家の品格とか武士道というものは、われわれもきちんと読んで自分(たち)の意見を持っておくべきだ、というようなことであった。
 で、まじめに読みました。

 国家の品格については、わざわざここで語る必要もないくらいのベストセラーですね。
 個人的に、引っかかった言葉などを一部引用しながらまとめてみると、
 
 【ならぬものはならぬ】
  論理を超越した情緒的な判断もあり!
 
 【論理には出発点が必要である。
  そして、その出発点は常に仮説である。
  そして、その仮説を選ぶのは、論理ではなく、主にそれを選ぶ人の情緒である。】
  これもよくわかります。TOC思考プロセスのポイントがここにも見えます。

 【情緒力とか、あるいは形を体に刷り込んでいない人が駆使する論理は、ほとんど常に自己正当化にすぎない】
  
 【主権在民の大前提;国民が成熟した判断をすることができる】
 【日本やアメリカにおいては、マスコミが第一権力となっている】
 【国民は永遠に成熟しない】

 【「もののあわれ」を感じる日本人】

 【論理や合理→人間の傲慢】
 【情緒→謙虚さ】

 【欧米人の精神構造は「対立」に基づいている】
 【日本人は自然に調和して生きてきた】

 そのほか、基礎教育についての考察は頷くところが多いです。
  小学生の親としても、算数と国語の時間数の大幅な現象は、行く末に不安を感じます。

 とここまで書いて、ふと気がつきました。
  授業と関連するキーワードが出てこない。。

 続いて武士道です。
 義;武士道の光り輝く最高の支柱
 勇;いかにして肚を錬磨するか
 仁;人の上に立つ条件とは何か
 礼;人ともに喜び、人ともに泣けるか
 誠;なぜ「武士に二言はない」のか?
 名誉;苦痛と試練に耐えるために
 忠義;人の何のために死ねるか
 
 武士道の中で、今回は、特に引っかかったところがある。
 それは、桜に関する記述である。
 「桜は大和魂の典型」として、日本人の桜を好む心情を、

 桜の花の美しさには気品があること、そしてまた、優雅であることが、他のどの花よりも「私たち日本人」の美的感覚に訴えるのである。・・・

そしてヨーロッパ人の好むバラに対して、
 バラには、桜のもつ純真さが欠けている。それのみならず、バラは、その甘美さの陰にとげを隠している。・・・

 このセンテンスでは、桜とバラの違いについての考察を行っているが、これと全く違う考察をつい最近読んだので、特にここを取り上げてみる。

 それは、コメディアン太田光氏と哲学者中沢新一氏との対談をまとめた本「憲法九条を世界遺産に」の中で太田光氏が「桜の冒険」として書いている部分である。

 ここで、太田氏は、

 桜は狂気も、毒も、その美しさの中に含んでいて、その表現は隠している。・・・(中略)・・・薔薇は正直に自分の毒を提示している。美しいだけでなく、人を傷つける危険性があることを示している。・・・(中略)・・・「死を表現しないことの危険性」・・・

 死を身近に感じない現代では、桜は花より団子の「花」にすぎないのかもしれないが、こうした新渡戸稲造氏と太田光氏の考察をもとに、自分の「桜」観を、深く考えてみるのもおもしろい。


 結局、これは高専の授業につながったのだろうか。。明日の話がどうなることやら。。

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2006年08月30日 16:45に投稿されたエントリーのページです。

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