先月の終わり頃からやっていた仮設土留め工事の設計照査がようやく一区切りしそうである。(まだ鉄筋の圧接箇所の照査が残っていたが(;;))
土留め照査は初めての受注なので、慎重に請けたつもりであったが、やはり経験不足からか手戻りが多かった。いつものことながら終わるころにようやく要領を得てきた。次からはばっちり(のはず)。
一応、終わりそうな目処が付いたところで、照査業務を反省してみよう。
まず、計算を始める前に設計条件の洗い出しが不十分であった。
とにかく急ぐ、という話から気だけ焦り、土留めの安定計算をすることに気を取られすぎた。これには、自分でソフトを持っていないため、計算部分だけ外注しなければならなかったために、なおさらここに気を取られてしまった。
しかし、もっと大きなポイントが隠れていた。
それは、設計縦断こう配、地山の勾配、そして置換え掘削地盤の勾配と、三つの勾配要素が絡み合い、それらに応じて切梁の配置を工夫してやらなければならなかったことである。
教科書的には、切梁・腹起しは水平に、一定の高さでかければ、標準断面を決めてそれに対して計算すればたいていは終わりなのだった。
しかし、勾配の変化と置換え深さの変化に応じながら、切梁・腹起しを作工物に悪影響を与えないように配置していくのは、「教科書」のように簡単にはいかない。
時間的な余裕のなさから、エイヤーで支保工配置を決定して、土留め壁の安定解析と支保工解析を外注で先行させたのだが、あとから追っかけて自分で縦断的に支保工を割り付けていくと、これが意外とうまくいかない。なんとか、手戻りがないようにと支保工位置をなるべく動かさないようにもがく。(;;)
しかし、結局縦断割付を終わってみると、土留めの断面の再検討が必要であり、もう一度外注先にお願いすることに。。
やってみて初めてわかることは多いが、いかに「教科書」には基本しか載っていないかを痛感した。どの参考書を見ても土留めは水平にかけ、上の地盤も下の地盤も水平である。
せいぜい、斜め切梁の計算例が載っているくらいである。
でも、苦労した分勉強にはなった。次はもっとうまくできるようによく反省しておこう。
以下に、今回の土留め解析にあたってひっくり返した示方書・参考書の数々を列記する。
必須本
☆☆☆トンネル標準示方書「開削工法編」・同解説 土木学会トンネル工学委員会
☆☆☆道路土工 仮設構造物工指針
☆☆共同溝設計指針
☆☆道路橋示方書(1共通編・鋼橋編)・同解説
☆☆建設業者のための施工管理関係法令集〈2004年版〉より、「建設工事公衆災害防止対策要綱(土木工事編)」
参考にした本
☆☆☆すべてが解る仮設の計算
☆☆☆仮設構造物の計画と施工
☆☆実際に役立つ土工構造物の設計計算例
☆☆仮設構造物 新・土木設計の要点
☆☆事故を防ぐための土留め工の設計・施工ノウハウ
☆☆疑問に答える土留め工の施工ノウハウ
ほか数冊。
こうしてみると、たくさん本をもっているなぁ。と改めて思うが、私にとって経験と知識を補うために「本」は必要不可欠なのである。